avenge
あとがき
こんばんは、もしくはお久しぶりです。水門清哉、と申します。
だいぶ長い年月ぶりに、この名でものを書きました。
本作は、かつて私にとって盛大な黒歴史になった人狼物語の身内サーバRP村……そこで演じたキャラクターの、その場で口から出任せだった過去を捏造した二次創作、ということになります。
……こう書くたびに思うのですが、それは果たして二次創作なのでしょうか……?
なんだか一次創作なのか二次創作なのか非常に判別しづらかったので、一応二次創作と言うことにしています。顔アイコンは確かに、元ネタとしてありますので。もっとも作中の時間の大半は当該RP村からおおよそ十二~十五年前後の過去なので、結構顔も違うのですが。
リンクは貼っていいのかわからないので、さしあたり言葉で書いておきます。霧雨降る町キャラセットの「射手 キリク」および「若店主 エト」が、主人公と語り手の元ネタとなったキャラの使用していたアイコンです。
……さてここで、問題がいくつか。
・色々あって二人とも違う名前を名乗ってしまった。
・エーミールはまだしもありうると思うが、実はヤンの方は、ここから新たに違う通り名を名乗る理由がない。
まあ、本名がどっちかというとそんなような音なんですけど(盛大に破擦音が混じるので正しく音訳するとまるで似ないですけど)、実は彼は本名を人前で名乗らない文化のひとのため、アイコンと名前が合致する可能性がなくなってしまいました。
・そしてそれを含めて、あまりにも捏造なので本家に報告しづらい。
……ということで何というか、極めて微妙な立ち位置の本作であります。
気にしてるのは私だけかもしれないですけど。
ちなみにこのRP村が私の黒歴史になったのは、まさしく「みんなで遊んでいるのに、一人だけキャンペーン3本分ぐらいの過去を捏造して、途中から勝手に一人遊びを始めてしまったから」です。これは以前一度だけTRPGに参加させてもらったときもやらかしてしまった問題だったため、これはもう私にはロールプレイでみんなと遊ぶ才能はないんだなと思って、いっそのこと一人で遊ぶことにしたのが本作、ということですね。
なお、本作冒頭でヤンがいた無人島の件は、そのRP村でやってしまった一人遊びに繋がる部分なので、本作中で回収はされませんし、するわけにもいきませんでした。悪しからずご了承くださいませ。
何となくその話もそのうち書きそうな気はしているので、それはまた、いずれ。
当初の構想は「無人島でひどい目に遭って飛んできた翼ある蛇を助けた主人公が、父親の敵に復讐して二人で町を出る」というほんの五十字もないものでしたし、実際書き始めるまでそれほど増えてもなかったんですが、始めてみたら何だか知らないうちにあれよあれよ、とどう考えても未経験の字数に到達しました。……大抵は三十枚、一万二千字ぐらいで終わってしまうので、自分は長編が書けない人なんだなと思っていたんですけどね……。後日談まで含めて余裕で二十万字超えるとか一体なにごとなのでしょうね……。
怒りと復讐心、という完全に苦手分野である感情を主題に持ってきたのは、しばらくぶりだしサイトに最初に載せる奴だから頑張ってみよ、という挑戦心からでした。どうでしょうか、ちゃんと復讐はできていたんでしょうか。まあまあですか。
あちこちに感情移入しすぎて中の人がめちゃくちゃ体調悪くなったり、最後の最後に最強の伏兵が登場してきて一万字ちょっと延びたり、その後も続々思いも寄らなかった真実が見えてきたりしてそれはそれは色々ありましたが、とても楽しく書けたと思います。実を言うと昨日まで書いてました。高校の文芸部活動かよ! って何回か叫びました。
小ネタは何か色々ありますし、後で自分が読み返すと多分楽しいので、後ほど別にまとめようと思っています。
……いえ、ほんと言うとさっさとまとめてあったんですけど、本編直してるうちにずれた部分があるので……。
同じく実は後日談も既に書いてあったんですけど、これも本編を直した結果不整合が出たので、修正してからお出しします。
……それでは、長らくの読書お疲れ様でした。ありがとうございました。
お時間が許すようであれば、エクストラトラック『アロイスのゲーム』をお楽しみください。
2019.11.17 水門清哉 拝。